ベルギーで生食用の魚と寿司を買う&茶碗蒸しを作った

会社の同僚のベルギー人に、「スーパーで売ってる魚が生で食べられるか分からないんだよね……。前にカルフールの魚売り場のねーちゃんに聞いても『生で食べられる』って明確な回答は得られなかったし」と話していたら、彼おすすめの魚屋を紹介された。

曰く、「その店はその日水揚げした魚だけが売り場に並んでいるんだ。置いてある魚の種類は10種類くらいで多くはないけど、その時の旬のものを選んでいるんだ。もちろん、生で食べられるかもきちんと回答してくれるよ。ちょっと高いけどね。生で食べる魚を買うなら俺は絶対にそこで買うよ。あと寿司バーもある。」とのこと。

赴任当初にスーパーの魚売り場で玉砕して以来対面の魚売り場は素通りしていたんだけど、「寿司と刺身が食べられるなら行くしかない!」ということで行くことに。

教えてもらったのは、Vandermaesen Viswarenってお店。ゾルダー・サーキットの近くにある。

店の外観 日本人女性の寿司シェフがいる事を推している模様。

店内はそこそこの広さで結構明るい。入って右奥の方には生魚の量り売りがあり、隅の方には寿司コーナーがある。

店内の様子。明るくて衛生的。

早速寿司バーへ。中には数人のスタッフがいて、本日は日本人スタッフは居ない模様。対応してくれた人は中国本土の人で、もう一人の相方の人は台湾出身とのこと。

あらかじめパックされた商品は外国の寿司らしい海苔が内側に入っていて、ゴマが表面についているやつ。それを試してみても良いけど、今回は握り寿司がどれくらい美味しいかを知りたい。どうしたものか・・・と思ってふと横に目をやると、柵になっているサーモンとマグロの赤身が。「これはもしかして握りもいける?」と聞いてみると案の定オーダーで握ってくれるとのこと。

ということで、サーモン5貫、まぐろを5貫を注文した。10分程度で握ってくれるとのことなのでしばらく店内を回ることに。

寿司カウンター。握りも注文で受け付けてくれる。

ブラブラと店内を回っていると、冷凍のタラバガニを発見。

かなり立派な冷凍タラバガニ

これは非常に美味しそう……。さてお値段は……?と確認してみると、

Kingkrabpoten gekookt、おそらくタラバガニ(Kingkrab)の 脚?(poten)、調理済み(gekookt)だ!

お値段107,69€/kg !!!1kgって、これだけの大きさなら脚1~2本程度だよなぁ……。食べるなら何かお祝いの時だね。ひとまず今回はスキップ。

他の冷凍ケースを見てみると、ムール貝の剥き身の冷凍や、イカリングなんかもあって、そちらはもちろん普段使いできる値段。あと冷凍エビも色々品種やサイズの種類が豊富だった。

お寿司はまだ出来ていなさそうだったので、生魚の量り売りコーナーも視察。サーモンとマグロ以外にもホタテやパンガシウスっぽい白身魚もあった。刺身で鯛が食べたかったので、Wikipediaの真鯛のページを見せて、店員さんに「同じようなのがある?」って聞いたら、それっぽい魚を指してくれた。たしかにそれっぽい。ただ、内蔵は処理されているだけで、三枚に下ろされている訳ではなかった。

「スライスされているやつある?」って聞いたら、離れたところに下ろされている奴が。皮はついているけど、まあいいか。念のため生で食べられるか聞いたらOKとのこと。2切れ購入。

あとは追加でマグロの赤身も。トロとかはない。赤身だけ。こちらも当然生食可能。素晴らしい。

その後寿司カウンターで寿司を回収して帰宅。

レジカウンター。ショッピングバッグの魚が妙にかわいい。

帰宅中に車を走らせながら、「寿司は今日食べて、刺身は翌日かな・・・。」と考えたけど、寿司だけだとちょっと物足りない。折角なら寿司に合う日本料理を一緒に食べたい。ということで、茶碗蒸し作りにトライ。

レシピは味の素が公開しているレシピを参考にして具は適当に冷凍のホタテ、エビ、鶏肉をチョイス。

せいろに載せた茶碗蒸し。蓋はせいろを逆さまにしたものを乗せた。

レシピ通りに記事を作って蒸し器で加熱。加熱時間は火力が違うのか、20分以上してちょうどいい感じだった。あとはお寿司を盛り付けて完成。

盛り付けたお寿司と茶碗蒸し。

お寿司はネタが新鮮で生臭くもなく、非常に美味しかった。これは活力を得るためには必要な出費だと実感。サーモンも美味しい。そうそう、こういう味を求めていたんですよ、私は。願わくは、他のネタなんかも寿司にあると良いんだけどなぁ。まだ試してないけど、買った鯛(レシート曰くヨーロッパヘダイという品種とのこと)やホタテ貝なんかも寿司に合うと思うから刺身で良かったら今度店員に伝えてみるか。

さて、それでは次に茶碗蒸し。

完成した茶碗蒸し。見た目も味も完璧。

見た目は完璧。冷蔵庫から適当に引っ張り出してきたルッコラも色味に貢献してる。肝心の味は、まぁ、レシピ通りに作っているから当たり前だけどマジで美味い。溶き卵とだし汁を混ぜた後に濾す手順では、濾し器の代わりにお菓子用の粉ふるいを使ったけど上手く行ったようだ。

ただ、1回目の蒸しでは蒸し時間がやや足りなかったので、2回目では20分以上と長めに蒸した。この辺は調理環境に依存しそうなので試行錯誤か。

というわけで、お寿司と茶碗蒸し2つを食べて満足。残りの刺身と茶碗蒸しは明日食べよう。

因みに合計金額は41,72€でした。むむむ。内訳は

  • Dordade Royal filet (ヨーロッパヘダイ)
    • 5,78 €
  • Tonijnfilet (マグロの赤身)
    • 17,94 €
  • Sushi (寿司)
    • 18 €

美味しかったのでヨシ!