ヨーロッパのトイレ事情(蘭仏独のトイレ単語集付き)
Overview
本ページではヨーロッパのトイレ事情について解説する。ただ、その前に緊急時に必要となる情報を記載する。
【緊急用】各言語でのトイレの男女表記
単語 | 🇳🇱🇧🇪オランダ語 | 🇫🇷フランス語 | 🇩🇪ドイツ語 |
---|---|---|---|
🚻トイレ | Toiletten | toilettes / W.C. | Toiletten |
🚹男性 | Heren | hommes | H / Herren / Männer |
🚺女性 | Dames | femmes | D / Damen / Frauen |
💡 オランダ語のDames、ドイツ語のDamenは「マダム(madam)は女性!」って覚えると良い。
ヨーロッパのトイレ事情として特筆すべき点は以下の2点。
- トイレが少ない
- 基本的に有料
探すのに苦労するトイレ
ヨーロッパに来て数時間以内に気づくこととしては、なんと言ってもトイレが少ないこと。駅などにはトイレはあるが、日本と比べると少ない印象がある。また、ベルギーはショッピングモールのような業態が少なく、基本的に店は街中に1店舗ずつ別の建物として存在しているため、ショッピングモールであれば、モール内のテナントの外にあるトイレを探すといったことが出来ない。そのため、トイレの位置を把握しておくこと、そして行けるときにトイレに行っておくことが非常に重要。
トイレの探し方
トイレは以下のような場所にある。
- 大型の店舗
- スーパーマーケット
- IKEA
- 飲食店
- カフェ
- バー
- レストラン
- ファストフード店
- 交通の拠点
- 駅
- 空港
- 高速道路のPA
- 駐車場
- 公衆トイレ
大型の店舗
まず、大型の店舗内のトイレ。IKEAレベルの大きさなら間違いなくあるが、スーパーマーケットだと規模によってはない。日本のイトーヨーカドーやスーパーとしてのイオンで1フロアくらいの広さの店じゃないとトイレは貸してくれない(少なくとも客向けのトイレの案内は無い)と思った方が良い。
飲食店
次にカフェやバー、レストラン、そしてファストフード店。これらにはまず間違いなくトイレはある。そのため、慣れない土地の街中でトイレを探すとなったら最初にこれらを探すべき。これらの中だとファストフード店以外は無料のところが多いため、トイレだけ借りるという用途なら、敢えてファストフード店へ行き、有料で借りるほうが精神衛生上良いかもしれない。
交通の拠点
そして交通の拠点。駅や空港などはトイレがほぼ間違いなくある。ただ、駅の場合は駅構内の辺鄙な場所にしかないこともありえるので若干の注意が必要。
自動車で移動中、とりわけ高速道路を移動している最中は、日本と同様に高速道路沿いにある休憩所を目指すのが良い。日本の高速道路のパーキングエリアと同様にパーキングエリアの建屋、またはガソリンスタンドに併設された店舗にトイレは存在する。使用料は基本的に有料(50セント~70セント程度)だが、大抵の場合併設の店舗で使用できる割引券が発行される。
高速道路の休憩所を目指す場合の注意点としては、道路看板に書かれている休憩所の全てにトイレがあるわけではないという点である。看板にガソリンスタンドやレストランの表記が無い場合、本当に駐車スペースとベンチしかおいていない場合がある(というか大抵そう)。
ただ、ベルギーやオランダ、ドイツは高速道路の通行料金が無料の為、高速道路から降りてすぐにあるファストフード店を目指す技もある。
自動車での移動をしている際は、都市の地下駐車場もトイレがある可能性がある。ただし、セキュリティの観点から人用の駐車場の出入口は駐車券を読み取らないと内部に入れない場合があるので、その駐車場の利用者でなければ実際の利用は難しいと考えた方が良い。
公衆トイレ
最後に公衆便所について。公衆トイレは観光都市に行けばあるが、小さい街では無いことも多い。基本的に有料。
また、公衆トイレには、日本では工事現場にあるような仮設のものが置かれていることもある。こういうのは大抵無料。
さらに、男性用の小に限って言えば、以下のようなかなりオープンな小便器が街中に置かれていることもあるが、背に腹は代えられない状況じゃないと気が進まないのも事実。
有料のトイレ
前述のとおり、ヨーロッパのトイレは基本的に有料。大抵は50セント~70セント程度の費用。
ターンスタイル(くるくる回る棒がついてるゲートで、逆走できない様になってるやつ)にコイン投入口がついているパターンか、トイレの入り口に清掃係の人が待機していて、その人に費用を渡すパターンに大別される。ターンスタイル方式で現金だけが使用できる場合はお釣りが出ないものもあるので、その時は泣かないこと。そしてもちろん 小銭を持っていないと詰む。 新しめの施設の場合はクレジットカード(またはデビットカード)のコンタクトレス(非接触)のリーダーがついている場合もある。(下記写真参照)